著者はウェアラブルデバイスで人々の活動をデータ化し観察してきた。
人間の活動量の強度と時間の配分は、U分布に従う。
活動量の総量が多い少ないにかかわらず従う。
たとえば腕の振り。
また、活動の効率は、熱力学法則と同様に100%とはならない。
カルノー効率の式が適用できる。
第2章ハピネスを測る
人のハピネスを計測し、制御することは可能だろうか。
ハピネスの半分は生まれつき決まっている。
残りの半分が後天的な影響である。
環境要因は10%である。
残り40%は自ら意思をもって行うということである。
結果にかかわらず、行動すること自体がハピネスである。
幸せな人は、仕事ができる。(幸せな人 → 仕事ができるの因果関係にある)
金運、結婚運、友達運、健康運、長寿に恵まれる。
活発な人は生産性が高い。
活発な現場では、社員の生産性が高まる。
会話中に体が動く人は積極的な問題解決や創意工夫を行う傾向が強い。
第2章結論
GDPで測れる生活の質には限界がある。
ウェアラブルセンサでハピネスのデータを収集し、互いの状況を把握することで、リアルタイムな幸福指標を算出し、プロセスに役立てることができる。
第3章
「現在の状態から次の瞬間の状態が創られる」時々刻々の変化を作り出す仕組み(ジェネレータ)を定量的に表す言語が微分である。
第4章
運
知り合いの知り合い(2ステップ)までつながる。
上司の立場では、部下の交流を増やすほどプロジェクトがうまくいく。
三角錐のように、リーダーの下部の人間同士がつながっていると効果が高い。
第5章 経済を動かす新しい見えざる手
情報処理は帰納と演繹である
従来のコンピュータ処理は演繹であった。
データサイエンティスとは帰納分野を担ってきた。
この帰納分野を担当するのがAIである。